【独学の保育士試験の合格率はなぜ低いの?】合格率は気にしない!

試験について

保育士試験は毎年約5~6万人が受験し、合格率は20%前後で推移しています。

国家試験の中では合格率は決して高くなく、「難しい資格」と言われる理由のひとつです。

なぜ難しいと言われているのか?

実際に受験をした立場から、取得までの道筋を私なりにまとめてみました。

経験して感じたことをお伝えするよ

なぜ難しいと言われるのか?

保育士試験は、

  • 受験科目が全9科目と範囲が広い。
  • セット合格が必要な科目がある(教育原理と社会的養護)
  • 学習の継続が難しい(働きながらや育児をしながらの人が多い)
  • 実技試験もあるため、筆記だけでは終わらない

このように単なる暗記では済まない上に実技試験もあり、また、受験者が勉強時間を確保するのも難しい人が多いのも特徴です。

👉試験の内容について詳しく知りたい方は保育士試験の概要についてをお読みください。

独学だと合格まで平均何年かかるのか?

通学と違って独学の場合、資格取得まで何年と具体的に決まっているわけではありません。

しかし、実際に取得までどれくらいの時間がかかるのかは知っておきたいところですよね。

独学の場合は平均2〜3年かかるケースが多いと言われています。

次で詳しくお伝えいたします。

独学と通信講座の合格までの年数比較

完全独学の場合

  • 合格までに 2〜3年かかる人が多い
  • 考えられる理由:
    • 9科目を一人で計画的に学習するのはなかなか難しい
    • 苦手科目を克服するのに時間がかかる
    • 育児・仕事と両立する中で勉強が中断しやすい
    • 1回の試験で全科目合格する人は少数派で、数年かけて科目合格を積み重ねるパターンが一般的

合格した科目は3年間有効なため、あえて合格する科目をしぼり、数年かけて全科目を取得する方法を取る人も。

それが年数がかかるといわれる理由でもあります。

そのため「費用は抑えられるけど、合格までの時間は長くなる」傾向があります。

通信講座(ユーキャンなど)の場合

  • 合格までの目安は 1〜2年程度
  • 理由は以下の通り
    • 学習スケジュールや教材が体系的にまとまっている
    • 出題傾向に沿った対策ができる
    • 添削指導や質問サービスで理解度を確認できる
  • 特に 初受験で合格できる人の割合が独学より高い

👉 「費用はかかるけれど、より短期間で効率的に合格を目指せる」という特徴があります。

比較表

学習方法合格までの平均年数特徴
完全独学2〜3年費用は安いが、何回か受験をして科目合格を積み重ねるケースが多い
通信講座利用1〜2年費用はかかるが、効率的に学べて短期合格が狙える

このように、「費用を抑えてでも自分のペースで挑む」か、「効率を重視して短期合格を狙う」が選ぶポイントになります。

勉強タイプは人それぞれ

自分が実際に勉強するとしたら?

  • コツコツ積み上げ型
  • 短期集中型
  • 空き時間活用型(ママや社会人に多い)

自分がどのタイプかを把握し、それに合った学習法を選ぶことが成功のカギです。

私の場合(ユーキャンを選んだ理由)

私はフルタイム勤務+子育て中だったので、時間の制限が多く、完全独学では続かないと感じました。

そこで通信講座をいろいろ調べて、その中からユーキャンを選びました。

理由は以下の通りです。

  • 教材が体系的にまとまっていて、どこから勉強すればよいか迷わない
  • スケジュールの目安が立てやすい
  • 添削や質問サポートがあり、ひとりじゃない安心感がある

ユーキャンについて詳しくはこちら!

完全独学と通信講座の違い

メリット・デメリット

完全独学

  • メリット:費用は一番安い/完全に自分のペースで進められる
  • デメリット:教材選びから自分で調べる必要がある/挫折しやすい

通信講座(例:ユーキャン)

  • メリット:カリキュラムが整っている/サポートあり/効率的に学べる
  • デメリット:費用がかかる/教材が多いとプレッシャーになることも

最近の受験者数・合格率データ

年度受験者数合格者数合格率
2023年(令和5年)66,625人17,955人26.9% (生涯学習のユーキャン)
2022年(令和4年)79,378人23,758人29.93% (Lec Japan)
2021年(令和3年)83,175人16,600人19.96% (Lec Japan)
2020年(令和2年)44,914人10,890人24.25% (Lec Japan)
2019年77,076人18,330人23.78% (Lec Japan)
過去10年平均約20~30%前後 (BrushUP学び)

また、実技試験については平均で 82.5%程度の合格率 というデータもあります(過去10年) (キララサポート) 。

データを踏まえた解説

保育士試験の合格率は 20〜30%台 を中心に推移しており、2023年度は 26.9% という数字になっています。 (生涯学習のユーキャン)

つまり、試験を受ける人10人のうち約2〜3人しか合格できないという厳しさがあります。

このように合格率が低い背景には、筆記9科目を6割以上の得点でクリアしなければならない点や、科目間の難易度のムラ(制度系・福祉系などが難しい傾向)などがあります。

一方、実技試験では合格率が高い(82.5%前後)というデータもあり、筆記のハードルが合格率を押し下げていると言えます。

さらに、データ上では 初回受験で合格する人は少数 で、複数回受験する人の割合が高いという報告もあります。

合格率を重視するか、合格までの時間を重視するか

  • 「できるだけお金をかけずに合格したい」なら独学
  • 「とにかく早く合格したい」なら通信講座

子育てママの場合、時間の方が貴重です。

私は「効率よく合格までたどり着く」ことを優先して通信講座を選びました。

合格率を重視するのか、それとも合格までの時間を重視するのか。

一発合格を目指すのも素晴らしいことですが、合格までにかかった年数がすべてではありません。

本当に大切なのは、資格を手にして自分がどうしたいのかということです。

保育士試験が難しいのは、それだけ学ぶべき大事なことが多いから。

指針や法令の暗記、実技の練習──その一つひとつに意味があります。

学んだことが無駄になることはまったくない資格です。

その点をふまえて、合格までの道筋を立てましょう!

まとめ

保育士試験は「独学だと合格率が低い」と言われますが、その背景には 科目数の多さ・暗記量の多さ・継続の難しさ があります。

合格率はおよそ20〜30%前後で、独学では平均2〜3年かけて合格する人も少なくありません。

完全独学でコツコツ積み重ねる方法もあれば、通信講座を活用して効率よく学ぶ方法もあります。

特に子育てや仕事と両立するママにとっては、時間の効率化が大きなカギになります。

「費用を抑えるか」「合格までの時間を短縮するか」…

自分に合ったスタイルを選び、無理のない学習を続けられる方法を選びたいですね。